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クラウドファンディング始動記念

ギターウルフ・セイジ最新インタビュー

【椎名宗之】
音楽系出版社勤務を経て2002年1月に有限会社ルーフトップへ入社、『ROOFTOP.』編集部に配属。現在は同紙編集長/LOFT BOOKS編集。本業以外にトークライブの司会や売文稼業もこなす、前田吟似の水瓶座AB型。

誌面の『Rooftop』はコロナ渦の影響で休刊となったが、web版は毎日ニュース記事を更新中。https://rooftop.cc

クラウドファンディングは“愛”だ!

コロナ禍の真っ只中、『シマネジェットフェス』の開催に向けて

ギターウルフ・セイジが、その胸中を熱く語る!

 

出雲神話の地で、ロックとUFOの融合を目指すギターウルフ・セイジ主催のロックフェス『シマネジェットフェス ヤマタノオロチライジング』が今年もまた9月26日(土)に開催されることが発表された。

国内外の大型野外フェスが軒並み中止・延期を余儀なくされるなか、それでも今年で4回目となる『シマネジェットフェス』を開催しようとする背景にはセイジのどんな思いが込められているのか。

ただその一点のみを聞き出すべく、6月某日、島根県松江市に帰省中のセイジにZOOMでインタビューを試みた。

コロナ禍のさなかでもやれることはあるはずだと決して悲観せず、道なき道を自らこしらえてがむしゃらに突き進むセイジのこのフェスに懸ける迸る思いを受け止め、フェス開催に向けたクラウドファンディングにぜひ参加していただきたい。

 

コロナという名のヤマタノオロチを退治するにはギターウルフのロッキンロー!とあなたの熱い思いが必要不可欠なのだから。(interview:椎名宗之)

 

 

●もはやフェスを継続したいという気持ちではなく、こういう状況で音楽のフェスができれば、本当の意味でみんなに元気を与えられる。

 

──今年の『シマネジェットフェス』開催について伺います。

 

セイジ:今の状況だと、フェスを開催するとはとても言えません。

ただ、日本の、あのうだるような暑さの8月、9月には、さすがのコロナもへたり、9月後半のあの時期だけ、ひょっとするとスポット的にフェスをやってもいい雰囲気が日本に生まれるのではないかいう希望的観測を持っています。

今、世界的にそうだと思いますが、業種によっては相当厳しい事が起きています。

島根でもやはりそうで、毎年フェスでテント、機材を用意してくれる会社や、お店として参加してもらっている会社も苦しい状況で、アーティストもライブが全部なくなったりして大変です。こんな中、フェスをやったぞ!

というニュースが広まれば世の中が明るくなるんじゃないかなと思いました。

もはやフェスを継続させたいという気持ちではなく、もしも音楽のフェスがどこかで開催されれば本当の意味で、みんなに元気を与えられるのではという思いで、『シマネジェットフェス』の開催の可能性を考えています。

 

──開催会場は例年通りですか。

 

セイジ:はい。松江市にある古墳の丘古曽志公園という所です。そこから見る宍道湖の眺望がすばらしい。

とてもいい場所だからぜひ来て欲しい!

 

──出演アーティストもすでに構想されているんですか。

 

セイジ:まだ全員に声をかけていません。お願いしている途中からコロナ騒ぎが起きたので。

 

──先日配信されたオンライン飲み会

『Welcome to JETROOM~コロナなんかほっといて乾杯だ!~』では、

開催が難しい場合はWEB上で敢行すると発表されましたが、まさに今の時代らしい試みですね。

 

セイジ:クラウドファンディングをやる以上、もしもという事、つまり開催できなければという事を考えるのは、今の状況では、最も大事だと思い、その一つとして、WEBでフェスができるのではないかという事を考えました。

一旦思いつくと、それこそ海外でずっとライブをやってきたギターウルフの強みが出せると思いました。

ブラジル、アルゼンチン、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアのかっこいいバンドにも連絡できるし、俺が知らなくてもギターウルフの名前を知ってくれてるバンドが海外には多いし、そんなバンドに「出てくれないか!?」とオファーができると思い浮かんだ時、何かとてつもない可能性がでてきたみたいでワクワクしました。

もともと、海外で見た素晴らしいバンドを島根に連れてこようというコンセプトも大きな目的でもあったので、WEBだとそれがかなえられる。

 

──オンライン飲み会では、WEBならジョーン・ジェットにも出演打診ができるんじゃないか? という視聴者の声もありましたね。

 

セイジ:はは、あったね。じゃあジョンスペとかにも電話しようかな?(笑) まあ、いくら知り合いとは言えそんな人たちには、さすがに投げ銭というわけにはいかないなあ。でも、そうか、なるほどね、そのあたりに今年のクラウドファンディングの意味もでてくるかもしれません。

しかしジョーン・ジェットかあ?NYで一緒に飯を食ったことはあるけど、さすがにちょっと敷居が高いなあ…(笑)。

 

──今年もクラウドファンディングをやるにあたって、去年支援してくれた人たちにまず確認をとるというのがファンを大切にするセイジさんらしいですね。

 

セイジ:いえいえとんでもない、当然なことです。去年、本格的にクラウドファンディングをやってみて、自分たちを本当に応援してくれる素敵な仲間が日本全国にできたのは感激だったし、それによっていろんなことを教えてもらいました。これまでずっとがむしゃらに突っ走ってきたけど、フェスみたいなデカいことをやると、今まで出会わなかった人たちとたくさん出会い、そして応援してもらうと、その人たちの大事さが身に染みます。

自分みたいな悪い人間が浄化されますね。

 

──いえいえ、セイジさんが悪い人間とは思いませんが。

去年のクラウドファンディングは『シマネジェットフェス』を入場無料にするために実施されて、目標額が9,000,000円のところ、最終的に6,047,592円もの額を568人の方々に支援していただきました。

初のトライにして大成功だったと言えますよね。

 

セイジ:大成功と言うか、多くの人から支援をいただきました。

クラウドファンディングを始めた当初は果たして目標額が集まるのかどうかとか、そんなことばかり考えてたけど、支援の有り難さを実感しながら推移を見守ることができるのがクラウドファンディングの良さだと思いました。

それとさっきも言ったように人間が浄化されていくね。とにかくすごい有り難みを感じました。

 

 

●みんなと一緒に作り上げていく手応えを感じられるクラウドファンディング

 

──そもそも不特定多数の人たちに財源の提供や協力を仰ぐことに抵抗はなかったんですか。人様にお金を乞うなんて、そんなのロックじゃない! と思ったりは?

 

セイジ:クラウドファンディングがそんな風に言われているのも知っていたけど、自分はあまりそんな感想は持たなかった。かと言って自分がやるのもピンとは来てなかった。ただ、フェスの1年目、2年目でそれぞれ相当の赤字が出て、その負債を全部自分が被ったので、3回目も同じだったら、正直、続けていくのは難しいと思い、いろんな人たちに相談していくうちに、やはりクラウドファンディングに行き当たり、思い切って挑戦しました。

実際に自分が中心になってやってみると驚きました。自分に共感してくれた人が、自分を応援してくれる、その人たちとつながる事ができる、なんて素晴らしいシステムなんだと思いました。実は2年目もスタッフの中で小さなクラウドファンディングをやってくれた人がいて、その時も有り難い気持ちはあったけど、自分が中心となると有り難さの度合いが変わるね。自分が一生懸命になる事によってみんなの共感を得て、支援の輪が増えていく、まるでみんなと一緒になって作り上げていく感覚を持ててすごくいい。このあいだの配信も「今年もみんなとつるむぜー!」という宣言みたいなのを報告できて、それが嬉しくて、楽しくて、こんな関係を得られるのはクラウドファンディングならではと思います。

 

──支援してくれる人たちのことを考えれば、リターンの内容も自ずと手を抜けなくなりますよね。

 

セイジ:もちろんです!そこで去年リターンとして考えたのが、島根県の素晴らしい物産です。宍道湖のしじみをはじめとして、日本海ののどぐろや島根和牛、仁多米や松江のお菓子など、どれも最高です。ただ思うのが、もしも一年目二年目で、自分中心のクラウドファンディングをやってたとしても、このアイディアは出てこなかったかもしれない。

なぜ出たかと言うと、それはただただ地元の人にお世話になったからです。自分なんて東京ではオレは島根県出身だと雄たけびを上げたりするけど、実際に大人になっての伝手はすべて東京であり、島根にはそれがないと気が付いた時には愕然としました。そうなったらただただ突き進むしかなくて、とりあえずいろんな人に会いに行きました。するとありがたい事に協力者が現れてくれて、最初の一、二年はその人達に、おんぶで抱っこの状態でした。まあ今でもそうではありますが、地元の仲間の伝手で協賛金を集めてもらったり、出店のお店を集めてもらったりで、ありがたくてたまりません、涙がちょちょ切れそうになる。なのに自分からは何も返せない、もちろんフェスで返すというのもあるのだけど、もっと何かないだろうかと考えたのが、クラウドファンディングのリターンで、島根の物産を日本中に届ける事ができたらどうだろうという事です。そうしたら島根のお店も潤う仕組みが作れるのではと思いました。もちろん恩返しはまだまだですが、一度違う角度から物事を見ることができるとまた別の角度から見る事ができると思っています。なので、また別の角度からどんな風に広がっていくのかが楽しみです。

 

──セイジさんはこれまでもいろんな所で宍道湖のシジミ汁をアピールしてきたし、もはや島根の親善大使みたいなものですよね。

 

セイジ:そうなんだよね、実際、2年前に遣島使と呼ばれる島根のふるさと親善大使に任命されたんだよ。島根県の知事に呼ばれて、その場にいた声優の日高のり子さんも同時任命で。おかげで日高のり子さんと仲良くなれました。嬉しかった(笑)。

 

──故郷に恩返しをすると言うか、島根を盛り上げるようなイベントをいつかやってみたいと以前から考えていたんですか。

 

セイジ:かなり以前から漠然と考えていました。故郷に錦を飾りたいという気持ちもあると思うけど、

宍道湖のある松江を世界の人に見てもらいたい、自慢したいとかいう気持ちがでかいかな、とにかく大好きなこの島根県を日本列島からボコっと浮き上がらせてジェットにしたい。

そうなるとフェスです。今まで20年以上ずっと海外を回ってきて、海外のいろんな面白いフェスを観てきたので、そんなフェスを持ってこれないかなと思っていました。

そしたら朝日ヶ丘のおじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんや、島根のみんなも驚くぞと、元気になるぞ、ジェットになるぞ!っと。

今出た朝日ヶ丘というのは、会場の古墳公園がある場所です。実は自分の実家もそこにあります。去年、水前寺清子さんをゲストに招いたら、昔からの顔見知りのおじちゃん、おばちゃんたちがすごく喜んでくれて、何か大事な事を一つ成し遂げたような気持になり、感無量でした。

 

──普通のロックフェスなら水前寺清子さんが出るなんてまずあり得ないし、人選においても老若男女が楽しめるように工夫されていますね。

 

セイジ:自分にとって水前寺清子さんは、ロックでありジェットです。自分のロックフェスではあの人は呼ぶべき人であります。すぐ後ろで聞いていたけど、やはり鍛えられた声というのは違いますね。聞きほれました。その水前寺さんと、あの場所に集まってくれたみんなと一緒に「365歩のマーチ」を歌えたのは、最高の瞬間でした。

 

 

●今年のリターンは一発目で宍道湖のシジミを選べる!

 

──今年は9月26日(土)にフェス本番、27日(日)に後夜祭という日程です。

後夜祭は毎年、松江のAZTiC canovaで開催していますよね。今や全国のライブハウスは存続の危機に瀕していますし、クラウドファンディングを使ってAZTiC canovaを支援する方法もあるのでは?

 

セイジ:AZTiCcanovaには、毎年フェス本番の音響・照明でお世話になっています。フェスが実現できたらAZTiCへの支援にもなると思うけど、問題は、後夜祭でAZTiCが使えるかという事ですよね。ニュースで見たのですが、ウシオ電機という会社があるCARE222という照明器具を発明しています。そのCARE222は、微弱の紫外線を出しコロナウイルスを殺せるという事です。自分は早速『シマネジェットフェス』にそのCARE222設置してもらえないかと打診しました。大きい会社なので返事には時間がかかると思うのですが今のところ連絡がありません。紫外線でどこまでウイルスを殺菌できるか、試すには、『シマネジェットフェス』の規模ならとっておきの機会だと思うので、早く返事が来るのを待っています。あとは乾燥納豆。これを小分けにしてみんなに配りたい。今、自分とコラボしてくれる乾燥納豆屋さんを探しています。

 

──「乾燥納豆は世界を救う!」とセイジさんは普段から豪語されていますしね(笑)。

 

セイジ:もちろん科学的な根拠はありません。ただ自分は身体で感じている。世界ツアーはどのライブも絶好調であり続けなければなりません。風邪をひくわけにはいかないし、腹を下すわけにはいかない。どうやって調子のいい体調を維持できるのかいつも考えていました。そんな時出会ったのが発酵学者“小泉武夫氏”の記事で読んだ乾燥納豆です。これが効果てきめん!ツアー中、自分の身体はいつも極限の状態になるのだけど、その極限の中だからこそ、何が身体に効くかというのが、はっきりわかる。乾燥納豆はすごかった、持って行きだしてから、風邪はひかないし、腸の状態も日本と全く変わらず絶好調、素晴らしいと実感しました。そうしたらみんなに吹聴したくなる。ただ、あまりゴリ押しするわけにもいきません。スーパーから納豆がなくなっても大変です。なのでこんな風に感じてもらえるといいかもしれません。納豆菌というのは、他の菌を扱う仕事、例えば、酵母菌の日本酒とか燻製やイースト菌を扱う人達からすれば、納豆菌がそれらの菌を侵食するので、絶対にその職種の人は食べてはいけないとな言うくらい強い菌です。でも人間の身体にはいい。だからそういう強い菌を普段から身体に入れとくと、外部から入ってくる菌と戦ってくれるかもしれません、つまりコロナとかね。ただ自分は信じています「納豆は世界を救う!」と。

 

 

──今年のクラウドファンディングのリターンはすでに内容が固まってきつつあるんですか。

 

セイジ:決まってますよー!これがまた素晴らしい。まず何より宍道湖のシジミ。これは去年、リターンで一発目に選べなかったんだけど、今年は一発目から選べるようにします。あとはのどぐろとかの海産物、島根和牛、仁多米、出雲そば、シジミラーメンのセットやのどぐろブラックラーメンセット、島根の特定の場所に咲くお花の蜜をすったミツバチの蜂蜜とか、後、松江はお茶とお茶菓子が有名なのは知ってますか?不昧公というお殿様がおられたのですが、ちょっと他の県では見られない凝ったお茶とお茶菓子など、自分ならこれ欲しい!! と思えるラインナップです。それと松江にある玉造温泉には日本最古の美人の湯というのがあって、1300年前の『出雲国風土記』にも出てくるんだよ。そこの温泉に入ると肌艶がツルツルになるって。その玉造温泉水を配合した姫ラボ石鹸っていうのもあります。本来ならば、オレが石鹸アワアワを顔に付けて宣伝でもすればいいのだけど、それはちょっとロック的にどうだろう、恥ずかしいなあ。

とにかく、このクラウドファンディングに参加してもらえたら、このコロナで打撃を受けた島根のお店も支援していただける事になるので、ぜひお願いしたいです。

 

──このあいだのオンライン飲み会を見た限りでは、リターンで意外と好評だったのがセイジさんの手書きの年賀状でしたよね。

 

セイジ:ああ、でも年賀状はリターンには入ってません。最初、予定になかったんだけど、ただ本当に支援してくれる人へのありがたさが、感極まってと言うか。みんな熱い気持ちで支援してくれたわけだし、たぶんこういうクラウドファンディングで応援してもらった人はみんなそんなふうに考えるだろうなと思って書きました。まあ、書き上げた年賀状を積み重ねたらすごい高さになったけど(笑)、でも一人一人の名前を見ながらその人の住む地方を思い浮かべて、もしその町に思い出があれば一言添えたりできて、やって良かったですね。

 

──そういう細かい部分まで含めてセイジさんの手作り感が出ているのが『シマネジェットフェス』の良さですよね。マネジメントやイベンターに丸投げするのではなく、開催に至るまでの課題ひとつひとつを手探りでクリアしながら形にしていくと言うか。

 

セイジ:そうですか、そう見えているなら嬉しいですね。本当は一年目が大変だったので、二年目からイベンターを入れようかなと自分が漏らしたことがあったのですが、あるスタッフに止められました。そのスタッフの方は、いつもはイベントを手伝っている会社をやっている方なのですが、その人が言うには、イベンターを入れたら、この良さがなくなると。なる程そうなのかと思い、今の形が続いています。本当に島根のスタッフの存在が大きいです。特に去年はちょうど自分がアメリカ・ツアーに行ってて、途中でなぜかネットが使えなくなって一切連絡ができなくなってしまいました。その間、スタッフは大変だったと思います。彼らはみんな仕事を持っています、なのに、帰ってきたらすべてが形になっていました。この『シマネジェットフェス』をやれて一番良かったのは、そういう仲間と出会えた事、クラウドファンディングを通じて支援してくれた人たちとの絆が生まれたことです。これは一生ものの宝です。

 

 

●状況なんてクソ喰らえ! 自分の状況は自分で作るんだ!

 

──先ほど水前寺清子さんをオファーした時に「こんな地方の公園に大物歌手を呼べるかな? なんて考えちゃダメなんだよ」と話していましたが、思いついたアイデアを実行に移す時はできるだけマイナスのイメージを持たないのがセイジさん流なんでしょうか。

 

セイジ:プラスもマイナスもイメージはするけど、とりあえずドーン! と突っ込んでいかないと気が済まない。今の状況はこんな感じだから…と及び腰になるのは好きじゃない。俺が大好きなブルース・リー(李小龍)の言葉に「状況なんてクソ喰らえ! 自分の状況は自分で作るんだ!」という名言があって、自分はそれを信条としてる。状況がどうだろうと、そこでドーン! と姿を現して自分の状況を作りたいといつも思ってて、いつだってがむしゃらに突っ込んでいくようにしてます。

 

──パンクの言葉で言えば“Do It Yourself”ですね。

 

セイジ:以前、日本でジョーン・ジェットから「NYに来たら事務所に遊びにおいで」と言われていて、その数か月後のブラジルツアーの帰りにNYに寄った時、今日なら行けるという時間ができたんだ。その時、いくら来いと言っても社交辞令かなとちょっと躊躇した自分がいたんだよ。そんな自分に気づいた瞬間、これじゃいけない! と思いきって電話してみた。それでその夜、ジョーン・ジェットと食事ができてすごく楽しかった。やっぱり気持ちを奮い立たせて突っ込んでいかなきゃ。

 

──今年の『シマネジェットフェス』もそれと同じスタンスで臨むわけですね。コロナ禍の状況でもエイヤッと一点突破して事態を打開していくと。

 

セイジ:う~ん、強行はしません。事態の打開も無理です。ただ判断はできるので、その時期に、コロナの状況はどうなっているかとか、人々の気持ちはどうかとか、本当にみんなに望まれる雰囲気がそこにできているかを見定めようと思っています。

 

──ちなみに、コロナ後のライブハウスの世界はどうなっていくと思いますか。

 

セイジ: ライブハウスはちゃんと復活します。と同時に、配信という別の方法が活性化するだろうね。動画の技術も進むだろうし、主流が2つになる。たとえば俺はZOOMでグリーンバックを使わなくてもバーチャル背景ができるのを初めて知ったんだけど、それを使えばどこでもライブを撮れる。面白いセットをバーチャルで組めるだろうし。だから動画で撮った配信ライブも今後は増えると思う。それにネットを使えば世界の人たちと本当の意味で文化交流ができるし、WEBで『シマネジェットフェス』が実現できたら海外のアーティストやお客さんとさらに密接になれるよね。そしてもちろんライブハウスで生のライブを味わう欲求も、コロナがなくなれば増えるんじゃないかなと。配信もいいけどやっぱり生だな! っていう人もいれば、配信で面白いことを極めていく人もいる。その両方を楽しめるような世界になると思う。

 

──なるほど。話を伺っていて今年の『シマネジェットフェス』がどうなるのかますます楽しみになってきました。

 

セイジ:楽しみにしてください。『シマネジェットフェス』は古代の大王が眠る古墳の真下で行われます。その場所に素晴らしいアーティストが集結します。最初に登場するのが、いきなりこのフェスの目玉です。島根の伝統芸能である岩見神楽、これが本当にすごい!演目はもちろん日本神話でもっとも大スペクタクルなストーリー『八岐大蛇(ヤマタノオロチ)』です。目の前で繰り広げられるスサノヲノミコトVSヤマタノオロチの対決、これは絶対に見逃してもらいたくない。神楽は伝統芸能ですが、爆音のロックに引けをとらない迫力がみんなの度肝を奪います。このフェスは自分が面白いと思えるものを集めています。バイク、UFO、宇宙人、そしてやっぱりロックンロールといった好きなものだらけを混ぜ合わせた面白いフェスです。フェスのクライマックスにはひょっとすると古墳にUFOが舞い降りてくるかもしれないなんて本気で考えています。是非是非きてください。

 

──今年はコロナという名のヤマタノオロチをスサノヲノミコトが奏でるロックンロールで撲滅するという裏テーマが図らずもありますしね。

 

セイジ:なるほど、それいいですね! グレイト!(笑)

 

──何はともあれ、このインタビューを読んだ人が一人でも多くクラウドファンディングに参加してくれることを願いたいですね。セイジさんにとってクラウドファンディングとは?

 

セイジ:「クラウドファンディングは“愛”だ!」と。ホントにそう思う。目的を達成するためには支援をしてもらいたいけど、そこには自分やスタッフの“愛”こそが要なんです。俺はそれを去年、肌で感じました。だからクラウドファンディングは“愛”です、“LOVE”です!そしてみんなでJETTになる。そう “LOVE & JETT”だよ!

ギターウルフセイジ

長崎県生まれ、島根県松江市出身

高校卒業後、東京原宿でギターウルフ結成する。

1993年にアメリカメンフィスからファーストアルバム『ウルフロック』をリリース後、日本のみならず世界で活躍する。

2017年より、島根県松江市で「シマネジェットフェス」を主催している。好きな食べ物、しじみ、親子丼、バッテラ、納豆。2018年8月6日日高のり子(声優)、近藤夏子(シンガーソングライター)と共に、島根県ふるさと親善大使「遣島使」に就任。

クラウドファンディングは“愛”だ!